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K-POPのヴァンパイアパフォーマンスをピアノで再構築!ENHYPEN「CRIMINAL LOVE」ピアノ楽譜レビュー

  • 執筆者の写真: Yeoul Choi
    Yeoul Choi
  • 6 日前
  • 読了時間: 7分
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ENHYPENの音楽世界は常に独自性にあふれていますが、「CRIMINAL LOVE」はその中でも特に、ヴァンパイアコンセプトに魅了されたファンから“ENHYPENの本質そのもの”と称される一曲です。本楽曲は、HYBEオリジナルウェブトゥーン『DARK MOON』の第2弾OSTとして制作され、2023年7月31日にリリースされました。その後、翌年に発売されたアルバム『MEMORABILIA』にも収録され、現在も世界中のファンから大きな愛を受け続けています。また、HYBEより最近公式リリースされた「CRIMINAL LOVE」のピアノ楽譜版も、ENHYPENの音楽をピアノで楽しみたいファンの間で高い人気を集めています。K-POPの楽譜でカバー演奏をしてみたいピアニストの方は、ぜひ今回ご紹介する原曲「CRIMINAL LOVE」を聴いてみるとともに、ここで紹介しているピアノカバー楽譜もチェックしてみてください。



<ENHYPEN- Criminal Love>

 

ビートとリズム:ミディアムテンポの魅力

この楽曲は約60BPMというミディアムテンポで進行しますが、決してもたついた印象を与えません。その理由の大きな要因が、スウィング感を伴う6/8拍子にあります。一般的に、ミディアムテンポかつスウィングのノリを持つ楽曲でアイドルグループのダンスナンバーを成立させるのは非常に難しく、振付を考慮すると、多くの場合は120BPM前後の速めのテンポで、安定した4/4拍子が選ばれます。しかし「CRIMINAL LOVE」は、その常識を大胆に覆しています。6/8拍子特有の脈動が、まるでいつ音楽が崩れ落ちてもおかしくないような、危うい緊張感を生み出しているのです。常に揺れ動く拍子感と、細かく刻まれたスウィングフレーズが組み合わさることで、この楽曲は妖艶で不安定、そして強烈に引き込まれるダンストラックへと昇華されています。


 

音色とその役割

全体として使用されている楽器の種類自体は決して多くありませんが、本楽曲では音色の主張が非常に強い楽器が前面に押し出されています。シネマティックなストリングスとエレクトロニック・ドラムがサウンドの核を成し、その多くはシンセサイザーによって構成されているため、厚みがあり迫力のある音像が生み出されています。映画音楽を思わせる壮大なストリングスは、メンバーの力強いボーカルをさらに際立たせ、一方で洗練された現代的なエレクトロニック・ドラムが楽曲にモダンなエッジを加えています。この二つが融合することで、「洗練されたダークポップ」の本質が体現されているのです。また、伴奏全体を通して重厚で密度の高い音色が持続的に用いられることで、圧倒的な緊張感と強度が生まれ、それが「CRIMINAL LOVE」の胸を締めつけるような悲劇的ストーリーと完璧に呼応しています。

 


キリングパート:心臓を撃ち抜く「Love」

では、「CRIMINAL LOVE」のキリングパートを挙げるとしたら、どこでしょうか。間違いなく、その答えはサビです。歌詞に「Love」という言葉が登場した直後、銃声を思わせる「ブン、ブン、ブン」というサウンドが鳴り響きます。パフォーマンスを見たことのあるファンなら、この瞬間をはっきりと思い出せるはずです。音と同時に決まる振り付けもまた強烈で、そのインパクトを何倍にも増幅し、忘れられないワンシーンを生み出しています。この演出は、聴覚的な快感を与えると同時に、「愛」を人を傷つける致命的な武器のように感じさせる仕掛けでもあります。だからこそ、この瞬間こそが楽曲の核心であり、名実ともに“キリングパート”なのです。

 


HYBE公式〈CRIMINAL LOVE〉ピアノ楽譜 演奏ガイド

これほどまでに魅力と物語性を兼ね備えたアイドルのダンスナンバーを、ピアノでカバーすることは、常にスリリングでワクワクする挑戦です。自分の大好きな曲、そして思わず心を奪われたキリングパートが、ピアノではどのように表現されるのかを想像するのも、大きな楽しみのひとつでしょう。HYBEからリリースされた「CRIMINAL LOVE」のピアノ楽譜は、中級者が無理なく取り組める難易度にカバーされています。しかし単なる原曲のなぞり書きにとどまらず、楽曲が持つ世界観や雰囲気を大切にしながら、各パートをできる限り多彩でカラフルに表現しようとする工夫が随所に感じられます。さあ、この楽譜の世界に飛び込む準備はできましたか?


<HYBE's CRIMINAL LOVE: Piano Ver.>

 

 

テンポとリズムへのアプローチ

演奏を始める前に、まず楽譜に記載されているテンポ表記を必ず確認しましょう。このカバーの最大の特徴のひとつが、冒頭から強調されているスウィングリズムです。8分音符を均等に弾くのではなく、3連符を基調としたスウィング感を意識し、リズムが自然に転がるようなグルーヴを作ることが大切です。特にイントロの終わりに出てくる3連符のフレーズは、原曲のドラムリズムをそのまま再現した部分です。ここでは、鍵盤にしっかりとした打鍵感を与えることで、原曲が持つ推進力とエネルギーを存分に引き出すことができます。

 

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<Criminal Love (Piano ver.): mm.1-4 >


 

セクションごとのテクスチャ変化と表現のポイント

イントロの後、楽曲が本格的に始まる部分は「Aメロ(ヴァース)」と呼ばれます。このヴァースでは、右手が単音の旋律を担当し、左手が和音と伴奏リズムを支える構成になっています。それに続くプレコーラスでは、右手がブロックコードへと変化し、音の厚みと輪郭がよりはっきりとしたテクスチャが作られます。一方で、左手はヴァースと近い伴奏パターンを保ち、楽曲全体の流れを安定させています。このあたりから特に重要になるのが、右手で弾く最上声部をしっかりとメロディとして際立たせるためのバランス調整です。こうしたテクスチャの段階的な積み重ねによって、原曲が持つ重厚感を忠実にピアノで再現しようとする意図が感じられます。

 

 

キリングパート:「Love」

原曲では、「Love」という言葉に合わせて、非常に強烈なエレクトロニック・バスドラムの音が打ち込まれます。ピアノカバーでは、この効果を低音のD音をオクターブ・ユニゾンで配置することで見事に再現しており、まるでバスドラムのような強烈なインパクトを生み出しています。同時に、サビが展開する中で右手のメロディは密度の高い、厚みのあるテクスチャを保ち、この決定的な瞬間のドラマ性をさらに強調します。このセクションこそが、感情面・サウンド面の両方において、本楽曲のクライマックスと言えるでしょう。

 

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<Criminal Love (Piano ver.): mm.33-35>


ボーカルキャラクターの表現

2番のヴァースを演奏していくと、各メンバーのボーカルの個性が、カバーによって丁寧に描き分けられていることに気づくはずです。たとえば43小節目では、ニキが担当するラップパートに合わせて、再び低音域の単旋律へと戻ります。これは、彼の持つ自然で深みのある声質を効果的に表現したカバーと言えるでしょう。


続くパートでは、「you found in the darkness」という歌詞を担当するヒスンが、やや高めの音域でラップを披露します。ピアノ版でもそれに対応するように、メロディが1オクターブ上に配置されており、原曲のニュアンスがしっかりと反映されています。つまりこれは、単に同じ音を並べているだけのカバーではなく、メンバーそれぞれのボーカルの個性を際立たせるための工夫だと言えるでしょう。こうした点は、聴く人だけでなく、楽譜を読みながら演奏するピアニストにとっても大きな楽しみとなり、原曲のメンバーの姿を思い浮かべながら演奏できる魅力につながっています。


まとめ

この楽譜を演奏する際は、全編を通して流れるスウィングリズムをしっかりと表現しつつ、原曲が持つ重厚でパワフルなサウンド感を常に意識してみてください。ENHYPENの“宿命的”とも言える〈DARK MOON〉の物語世界を、色彩豊かなカバーで生まれ変わらせた「CRIMINAL LOVE」のピアノ楽譜に興味がある方は、ぜひ今すぐこちらのリンクから楽譜をチェックしてみてください。



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