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Pianella Piano アンプラグド:インタビュー

  • tom1771
  • 5 日前
  • 読了時間: 12分


Hands with blue nails play a piano with glowing yellow notes on a black background. Text reads "PIANELLA PIANO." Vibrant and dynamic mood.
<Pianella Piano プロフィール>

本日はPianella Pianoさんにお越しいただき、とても光栄です。

彼女は長年にわたり私たちのコミュニティの一員であり、最も大切な音楽家の一人です。彼女の音楽に対する価値観は、私たちの理念と深く共鳴しており、このインタビューを心から楽しみにしています。


これまでの歩みや、音楽が彼女にとってどんな意味を持つのかをお聞きできるのが待ち遠しいです。


それでは、さっそくお話を始めましょう。





mymusic5:こんにちは、Pianella Pianoさん。お時間をいただきありがとうございます。まずは簡単に自己紹介と、あなたの音楽についてお聞かせいただけますか?

また、「Pianella Piano」という名前の由来についてもぜひ教えてください。





Pianella Piano:こんにちは、Pianella Pianoです。2019年7月からYouTubeで、ポップスやK-POPのピアノカバーやピアノチュートリアルを制作しています。そのほかにも、ピアノマッシュアップやメドレー、ピアノビート、3~8人での連弾動画、クラシック/ポップとジャズを融合させたプロジェクト、そしてオリジナルのピアノ楽曲など、さまざまな作品を手がけています。


「Pianella Piano」という名前の由来についてですが、当時、“ピアノ”という言葉そのものを象徴する名前をつけたいと思っていました。“Pia”で始まり、女性ピアニストらしい柔らかい響きで終わる名前がいいなと考えていたところ、「Pianella」という言葉に出会いました。


「Pianella」は実際にイタリア・アブルッツォ州にある町の名前で、姓としても使われています。

この姓は「平地」や「平原」を意味する地理的な言葉に由来しており、イタリア語の“piano(ピアノ/平らな)”から派生しています。「Pianella」という言葉を見つけた瞬間、その響きに一目惚れしました。その後、“Pianella”の後に“Piano”を加えて、“Pianella Piano”という名前が完成したのです。





Hands playing a keyboard connected to a tablet displaying music software. A lamp and power outlets are in the background on a wooden desk.
<Pianella Pianoのスタジオ>


mymusic5:ここまでの道のりの中で、きっとたくさんの思い出があったと思います。そんな中で、最初のきっかけについてお聞きしたいです。ピアノを学び始めた頃、そして楽譜を作り始めた頃、最も喜びを感じた瞬間はどんな時でしたか?



Pianella Piano:私は5歳のときに音楽を習い始めました。音楽一家ではなかったのですが、私がよくおもちゃのピアノで遊んでいたのを見て、両親が音楽教室に通わせてくれたのがきっかけです。


大学進学の時期になったとき、いくつかの理由で医学部への進学は叶いませんでした。そこで音楽の道に進むことを決め、ピアノ演奏を専攻、ドラムを副専攻として音楽学士号を取得しました。




その後、作曲専攻で修士課程に進学し、クラシック音楽やジャズ・ビッグバンドの作曲を中心に学びました。学業のかたわら、音楽教師や講師、作曲家・編曲家として活動し、ピアニストとしてライブ演奏も行ってきました。また、ジャズバンドでドラマーとしても活動し、さまざまなジャズフェスティバルにも出演しました。


しかし2019年頃から、自分の演奏活動の多くが「一時的なもの」に感じられるようになってきました。ライブで演奏すると、その瞬間はお客さんに喜んでもらえるのですが、それはどちらかといえば“エンターテインメント”としての楽しさであり、長く残るものや教育的な価値とは少し違うと感じたのです。

何百本ものライブ演奏の映像を撮りためてはいたものの、それらがその場限りの出来事を超えて、何かに貢献しているとは思えませんでした。そこで、ピアノを通してもっと意味のある、そして長く残る形の音楽をどう作れるだろうか――そう考えるようになったのです。


そこで、YouTubeでピアノ動画を作り始めました。わずか1か月でチャンネル登録者数が10万人に達し、視聴者の反応も素晴らしいものでした。その経験が、多くの人々に届き、影響を与えられるコンテンツを作り続けたいという気持ちを後押ししてくれたのです。


また、ピアノを学ぶ人の助けになるように、楽譜作りも始めました。

私が最も喜びを感じるのは、自分のピアノ動画を楽しんでもらえること、そしてそれを見た人が自分でもピアノを弾いてみたいと感じてくれる瞬間です。


中には、新しい曲を練習するために私の楽譜の公開を待ってくれる方もいます。

そうしたリスナーの愛情や応援を感じられることは、本当に大きな意味があります。

それは私にとって大きな喜びであり、人生においてかけがえのないものです。常にピアノの旅を一緒に楽しんでくれる、140万人以上の登録者の皆さんには心から感謝しています。

 




mymusic5:Pianella Pianoさん、あなたは毎日新しい演奏動画をコンスタントに公開していることで知られています。

そのような絶え間ない制作スケジュールの中で、創作意欲が落ちる瞬間もあると思います。

そうしたスランプをどのように乗り越え、再びピアノの前に座るエネルギーを取り戻すのか、ぜひ教えてください。




Pianella Piano:この質問にはとても共感できます。音楽家として、創作の過程では常に浮き沈みがあります。私も人間ですので、時間や気力、体力には限りがあります。

体調を崩したり、心身が疲れ果てたり、締め切りのせいで十分に眠れなかったりすることもよくあります。

多くのピアニストは、長時間の演奏で爪が割れたり出血したりすることもありますが、それでも演奏を続けなければなりません。

それでも私は常に規律を守り、すべてのことをプロフェッショナルに取り組むよう心がけています。


YouTubeでピアノを演奏する身として、自分のチャンネルに対して責任を感じていますし、新しい曲が公開されるたびに、楽譜を待ってくれる方も多くいます。だからこそ、時間は私にとって非常に貴重です。

困難な時期に直面したときも、それを受け入れて乗り越えますが、長引かせることはありません。常に愛情や応援、励ましをくれる多くの人々のために、再び創作に戻らなければならないからです。

彼らこそが、困難な時でも私がピアノの前に座り続ける力を与えてくれる存在です。

 





mymusic5:では、あなたの作品についてお聞きします。2025年9月時点で、「Golden Hour」の演奏は最も有名なバージョンのひとつで、再生回数は1,500万回を超えています。この動画についていくつか質問があります。演奏する際に特に意識したポイントやこだわった要素はありましたか?


特に印象的なのは、約2分50秒あたりの部分で、右手で3連符のアルペジオを使い、リズムを分解して華やかさを加えているところです。このようなアレンジにしたインスピレーションはどこから来たのでしょうか?





Pianella Piano:「Golden Hour」は、まさに“ゴールデンアワー”のような美しい感覚で表現されるラブストーリーの曲です。

私がまず意識したのは、ピアノだけで演奏しても、聴く人に曲の意味や感情をしっかり感じてもらうことでした。音楽を通して、恋に落ちるときの胸の高鳴りや、強い幸福感、前向きなエネルギーを体験してもらいたかったのです。


<Pianella Pianoの『Golden Hour』演奏>

次に意識したのは、オリジナル曲をピアノカバーとしてどのように編曲・アレンジするかでした。メインメロディーはそのまま残しつつ、左手の伴奏を形作り、右手パートをより表現豊かで美しくなるよう工夫しました。

例えば、約2分50秒あたりでは、右手で3連の分散和音(ブロークンコード)を使用しています。このアイデア自体はシンプルで、クラシックピアノの初期段階でも教えられる手法ですが、適切なタイミングで使うことで新しい音の質感が生まれ、曲の終盤に向けて力強いクライマックスを作り出すことができます。


「Golden Hour」のカバーを作ることは、挑戦でもあり楽しみでもありました。しかし、感情の深みと緻密な編曲のバランスこそが、この演奏を意味のあるものにし、多くのリスナーの心に響いた理由だと思います。

YouTubeでこのピアノカバーが1,500万回以上再生されたことに心から感謝していますし、楽譜が私のベストセラーのひとつになったことも本当にありがたく思っています。




mymusic5:これまでアレンジや演奏を手がけてきた数多くの曲の中で、「Golden Hour」を含めて、あなたにとって最も特別な意味を持つ曲はどれでしょうか?

また、その曲を完成させる上で最も大変だったことや、それをどのように乗り越えたのか、裏話もぜひ教えてください。



Pianella Piano:「Golden Hour」以外にも、特別な意味を持つ動画はいくつかあります。それらには例えば、次のようなものがあります。


<Pianella Pianoの『Alan walker mash up 』演奏>

1. "TOP 50 ALAN WALKER SONGS MASHUP!"


このプロジェクトのコンセプトは、アラン・ウォーカーの人気曲50曲を組み合わせた6手連弾のピアノアレンジで、私が作曲したドラムトラックも加えた4分間のピアノカバーです。異なる調性、テンポ、メロディを持つ50曲を6手連弾で融合させるのは簡単なことではありませんでした。練習や録音に取りかかる前に、まず編曲作業だけで数日を費やしました。



2. "70 BTS SONGS 7 HANDS 7 MINUTES 1 PIANO"


<Pianella Pianoの『BTS mashup』演奏>

この動画では、BTSの有名な曲70曲を7手連弾で7分間にまとめました。「7」という数字は、BTSの7人のメンバーを象徴しています。




< Pianella Pianoの『How you like that』演奏>

3. "I play BASS for BLACKPINK meets JAZZ?? (HOW YOU LIKE THAT Piano Cover)


このプロジェクトはユニークなもので、ピアノとドラムに加えて私自身がベースも演奏しました。曲をジャズコードで編曲し、アフロジャズやブラジリアンジャズ(サンバ)、スウィング、ネオソウルジャズなどのジャズのサブジャンルを取り入れています。さらに、変拍子の部分も加えて、アレンジをより独自性のあるものにしました。




<Pianella Pianoの『Golden』演奏>

4. "Golden"(KPop Demon Hunters OSTより)


最近、KPop Demon Huntersのサウンドトラックが話題になっており、ピアノカバーの需要も高まっています。私の「Golden」のピアノカバーは非常に好評で、楽譜も私のベストセラーのひとつになりました。





 


mymusic5:YouTubeチャンネルが成長し、ファンが増えていく中で、「楽譜を販売してみようかな」と思った瞬間はありましたか?

単に演奏する喜びを超えて、楽譜販売が新しい可能性になると確信した瞬間についてもぜひ教えてください。



Pianella Piano:YouTubeチャンネルやファン層が成長するにつれて、楽譜の需要も高まっていきました。楽譜は、私が教師、作曲家、編曲家、演奏者として活動する中で欠かせない存在です。

そのため、特に教育的な目的で、動画と一緒に楽譜を提供することは自然な流れだと感じました。

私の動画はすでにどの音が演奏されているかを示しているためチュートリアルとしても使えますが、学習をサポートする上では楽譜も同じくらい重要です。




A hand plays a keyboard in front of a large window, overlooking a lush, green landscape. A tablet displays musical notes on a stand.
Pianella Pianoのスタジオ(2)>


mymusic5:数あるプラットフォームの中で、長い間私たちのサービスを利用してくださっていますが、その理由は何でしょうか?

私たちのプラットフォームのどんな点に魅力を感じてくださったのか、ぜひお聞かせください。




「はい、私はこのプラットフォームを長い間利用しており、おそらくここにいる初期のアーティストの一人かもしれません。最初から今日の成功に至るまでの成長を間近で見られたことは、本当に刺激的でした。一緒に成長し、多くの人々に意味のある影響を与えられたことに、心から感謝しています。」


このプラットフォームで私が最も大切にしているのは、公平性とプロフェッショナリズムです。収益分配の仕組みは透明でバランスが取れており、アーティストの仕事への真の敬意が感じられます。また、最初から一貫して、コミュニケーションは明確で誠実、かつ非常にプロフェッショナルであり、そこに私は深く感銘を受け、今も創作のモチベーションにつながっています。


また、チームが常に改善に努めている点も高く評価しています。アーティストやユーザーからのフィードバックに耳を傾け、課題に正面から向き合い、着実に意味のある進歩を重ねています。何よりも、関わるすべての人に本当に役立つ形でウェブサイトや機能を開発するなど、常に先を見据えて行動していることが印象的です。こうした先見性と協力的な精神があるからこそ、私はこの旅の一員であることを誇りに思っています。」





mymusic5:YouTubeで活動している演奏者は多いですが、その中で収益を得られる人は少数です。あなたは楽譜販売を通じて、新しいビジネスモデルを確立されました。このプロセスにおいて、最も重要だった要素は何でしょうか?




Pianella Piano:私にとって最も重要な要素は「編曲」です。動画を作るときは、常に分かりやすく明確な編曲コンセプトを構築することを意識しています。こうすることで、楽譜を購入して学ぶ人が、曲を正しく演奏できるようになります。また、動画で演奏する内容が、楽譜に書かれている内容と完全に一致するようにも心がけています。


正確さと精密さは欠かせません。もうひとつの重要な要素はスピードです。特に新曲の場合はそうです。新しいアレンジを素早く作り、動画を録画し、その後すぐに楽譜を公開することで、誰でもすぐに曲を学べるようにしています。



 



mymusic5:楽譜販売の成功は、あなたの音楽活動や将来の目標に大きく役立っていることでしょう。現在も積極的に楽譜を販売されている中で、その利益をどのように自身のキャリアのために再投資しているのか、ぜひ教えてください。





Pianella Piano:音楽家として、スキルや楽器、スタジオ設備など、常にアップグレードが必要です。これらはすべて、私たちの成長や将来のために欠かせない要素です。


 





A hand plays a keyboard beside a tablet displaying music, under a warm-lit lamp. A small plant sits on a table by a window with curtains.
<Pianella Pianoのスタジオ(3)>

mymusic5:このたび新しく始まったサービスには「AI Viewer」という機能があり、ユーザーはモバイル端末で楽譜を手軽に閲覧でき、演奏に合わせて自動でページがめくられます。

演奏者でありクリエイターでもあるあなたにとって、この機能はどのような新しい体験や価値をもたらすと思いますか?また、楽譜を購入して演奏するユーザーにとっても、どんなメリットがあると考えますか?




Pianella Piano:ピアニストでありクリエイターとして、あらゆる意味のあるアップグレードは前向きなものだと捉えています。

たとえばAI Viewerの機能は、楽譜の学習を格段に楽にしてくれます。

ユーザーにとって非常に役立つだけでなく、アーティストにとっても、楽譜に高度な機能を組み込んで提供できるサポートとなります。

 





mymusic5:最後の質問です。あなたの音楽や楽譜を愛してくれるファンの皆さん、そして新しいサービスを通じてあなたの音楽に出会うユーザーに向けて、最後にどんなメッセージを伝えたいですか?




Pianella Piano:まず最初に、私の音楽や楽譜を応援してくださるすべてのファンの皆さんに感謝を伝えたいです。音楽を学ぶことは決して簡単な道のりではなく、多くの挑戦に満ちています。しかし、あきらめなければ、一歩一歩が夢見る結果へと近づくことにつながります。



楽譜を通して学ぶことは、ただ正しい音を弾くことだけではありません。一歩一歩の過程を楽しむことが大切です。練習のひとつひとつを小さな勝利として受け止め、その過程自体を人生の美しい一部にしていきましょう。




mymusic5

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